ビンテージが貴重がられるワケ

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アメリカに負けない日本の技術

日本のギターメーカー

1970年代、日本の楽器メーカーはギブソンやフェンダーのギターのコピーモデルを作り出します。
本家が低迷する中、日本製レス・ポールモデルやストラトモデルが楽器店に所狭しと並んでいました。
そして、もともと技術力の高い日本のメーカーは、製品精度を上げ、ついには世界に通用するオリジナルブランドを確立しました。
1974年、YAMAHAは国産ソリッドギターのはしりとなるSGシリーズを発売。
1976年、荒井貿易はAria Pro II というブランドを立ち上げ、PEシリーズを発売。
1978年、神田商会はそれまでコピーモデルを製品化していたブランドGrecoから、オリジナルのM(ミラージュ)シリーズを発売。
これらのジャパンブランドから発売されたギターは、その計算された使いやすいフォルムや、気持ちの良いロング・サステイン、程よく肉厚な音色などジャンルを問わず国内外のギタリストに高く評価されました。

ジャパン・ビンテージというジャンル

1970~80年代、円高好景気も手伝い良質な材料と卓越した技術により生み出されたジャパンオリジナルのギターが安価で市場に溢れていました。
安いもので1万円を切るような初心者用からそれなりの玄人が楽しめるスペックのものでも10万円程度という、アメリカの製品に比べたら1/2あるいは1/3の価格でした。
2000年代に入ると、こういったジャパンメイドのギターのポテンシャルが再評価され、「ジャパン・ビンテージ」という造語まで生まれました。
ギブソン社やフェンダー社のビンテージギターと比べようもありませんが、日本のギター職人が追いつけ、追い越せ、と切磋琢磨した情熱の証である国産ギターが、発売当時に比べ、ものによりけりではありますが、当時の1.2~1.5倍程の価格で取引されているのは、「中古」ではなく「ビンテージ」であるという評価なのでしょう。
技術と情熱に対してやっと正当な評価が証明されたのだと思います。